• このエントリーをはてなブックマークに追加

光造形はフィギュアの短期での製作が可能です

フィギュアを大量生産するためには鋳造が必要です。高温度に加熱された金型に材料を流し入れ、プレス機で圧力を与えた後、金型から取り出して材料の注入口に繋がっているランナーを切り落とせば完成です。短時間に大量生産が出来るのは、金型があるおかげです。しかし、色々な種類を作ろうとなった場合、種類の分だけ金型が必要になりますし、金型は金属製の塊のようなもの、重量もありますし、製作物が大きなものなどの場合は、人が持ち上げる事も出来ない重量になります。最近は、短期間で造形物を作り出す光造形に注目が集まっています。紫外線に反応する樹脂材料を使うのが特徴で、材料にレーザーを照射すると硬化する、3次元データがあれば3Dプリンターと同じようにもの作りが出来ます。

試作品を作る時のプロセスをご紹介

フィギュア制作において3次元データは必要不可欠です。3次元データを基にして金型を製作するのと同じで、光造形は3次元データを基にして、造型機で成形する時のモデル角度、サポートの設定を行う事から始めます。造型機はスライスしたモデルの形状を一層ずつ積み重ねるように成形を行うのが特徴で、作業台部分にはモデルを支持および固定するためのサポートの形が作り出されます。尚、作業台は一層分の形状が作り出されると同時に下がり、何層にも層が形成されていく事になります。少しずつモデルの成形が行われる事になりますが、積層は0.05ミリから0.2ミリなどの厚さで調整を行う事が可能になります。ちなみに、積層ピッチを大きくすると完成するまでのスピードが速くなり、逆にピッチを遅くすると時間が多く掛かる事になりますが、精密な部品を製作する時などはピッチを遅くして積層の厚さを小さくする事で図面が要求する交差内に収まります。1つ当たりの成形時間が短いので試作品など短期間製作が必要な時にも便利です。

試作品の繰り返しトライにも便利です

造形機で積層が作り出され、成形が完了になると、作業台は上部まで戻り、成形品が造型機から出て来ます。作業台よりモデルを取り出した後は、モデルに付着している樹脂を洗浄すれば完成となります。フィギュアの場合は、成形後に色付などの加工工程がありますが、この加工工程は従来の成形品と同じように行う事が出来ます。そのため、光造形での成形工程自体は短時間で出来るわけです。造型機を使って試作品やサンプル品を作る事だけではなく、モデルを製造するための金型を製作する事も可能です。試作品を製作してみて評価を行い、その評価に応じて3次元データの修正を行う、修正後に再び成形を行うなどのトライを繰り返す事も出来る、トライまでの時間は金型を修正するよりも早く行えるので、サンプル品や試作品を製作する時にも便利です。

ピックアップ記事

光造形はフィギュアの短期での製作が可能です

フィギュアを大量生産するためには鋳造が必要です。高温度に加熱された金型に材料を流し入れ、プレス機で圧力を与えた後、金型から取り出して材料の注入口に繋がっているランナーを切り落とせば完成です。短時間に大...

光造形法を用いることによるメリットとデメリット

光造形とは、紫外線を当てると固まる性質をもつ液状の光硬化樹脂に紫外線・可視光レーザーを一層ずつ照射して、3Dデータを元に硬化させ、同様の動作を何度も繰り返しながら立体的な造形物を作りあげる加工技術のこ...

試作品やサンプルを製作するには光造形が便利

樹脂やゴムなどを使った部品を製作するためには成型が必要です。成型には金型と呼ぶ、部品の原型が必要で、金型の中に材料を入れてプレス機を使って圧縮、一定時間圧力をかけると形作られた部品が完成します。金型を...