• このエントリーをはてなブックマークに追加

光造形法を用いることによるメリットとデメリット

光造形とは、紫外線を当てると固まる性質をもつ液状の光硬化樹脂に紫外線・可視光レーザーを一層ずつ照射して、3Dデータを元に硬化させ、同様の動作を何度も繰り返しながら立体的な造形物を作りあげる加工技術のことを指します。加工の精度は非常に高く、3Dデータと寸分違わぬ精密なものを短時間で製作することができます。通常の切削加工が困難な場合や、構造が複雑な場合でも短期間での製作が可能という点が最大の特徴と言えます。3Dプリンターよりも高速に製作でき、コストを抑えることが可能なため、デザイン検証や形状確認等の試作品として利用されています。加工の過程でできてしまった跡などは、後から除去することができるので安心です。樹脂に光を当てる方法は液体樹脂に紫外線レーザーを当てる「レーザー走査方式」と、液体樹脂にプロジェクターで光を当てる「プロジェクター方式」の2種類があります。

メリットと加工時に用いるケース

表面処理・塗装などの加飾で、完成度の高い試作品を製作することができ、複数の製品を同時進行で製作することが可能であるため、製作期間の大幅な短縮が見込めます。その製作期間は非常に短く、3Dデータを読み取るところから最短で3日ほどで、完全な立体物としての造形物が製作できてしまいます。また、曲げ・型が不要で、複雑な形状の立体物を24時間休むことなく、無人運転で製作ができるため、価格面でもお得で、製作コストを大幅に抑えることができるのが最大のメリットです。更に、音が静かで振動も無く、削りカスといったゴミが出ない点も魅力的で、事務所などでの使用も可能です。ただし、切削できる物は切削加工した方が確実で、切削加工できない物や複雑な形状で時間がかかる物には、光造形を用いることをおすすめします。

どんな物が作れるのか。デメリットはないのか

光造形方式の3Dプリンターでは、複雑な形状の立体物も簡単に製作でき、滑らかさを持った造りができます。実際に利用されているのは、アクセサリーの試作品やフィギュア、外科手術のシミュレーションで使用される臓器のモデル等です。綿密なデザインが多いアクセサリーや、複雑な構造をしている人間の臓器モデル等には、その特性を余すことなく発揮してくれます。また、特殊な例として、壁の装飾や補強に使われる「壁瓦」のモデル制作にも利用されることがあります。モデル自体に実際の施工で使用できる強度が備わっていたため、設計者もイメージしやすかったのでしょう。デメリットを挙げるとすれば、出来上がった造形物は衝撃などに弱く耐光性も弱いので、保管には細心の注意が必要であるという点です。また、完全な3Dデータを準備していないと何も製作できないので、事前に準備しておきましょう。

ピックアップ記事

光造形はフィギュアの短期での製作が可能です

フィギュアを大量生産するためには鋳造が必要です。高温度に加熱された金型に材料を流し入れ、プレス機で圧力を与えた後、金型から取り出して材料の注入口に繋がっているランナーを切り落とせば完成です。短時間に大...

光造形法を用いることによるメリットとデメリット

光造形とは、紫外線を当てると固まる性質をもつ液状の光硬化樹脂に紫外線・可視光レーザーを一層ずつ照射して、3Dデータを元に硬化させ、同様の動作を何度も繰り返しながら立体的な造形物を作りあげる加工技術のこ...

試作品やサンプルを製作するには光造形が便利

樹脂やゴムなどを使った部品を製作するためには成型が必要です。成型には金型と呼ぶ、部品の原型が必要で、金型の中に材料を入れてプレス機を使って圧縮、一定時間圧力をかけると形作られた部品が完成します。金型を...